「社会」と「環境」に焦点をあて、今年日本で初開催した「ボランティアウィーク」。BNPパリバでは、社員一人ひとりが持続可能な社会の創造に意識を向けて積極的に活動しています。
BNPパリバはサステナブル・ファイナンスのパイオニアとして、自社の投融資方針、お客様との建設的対話、共同行動への参加、慈善活動、調査支援を通じ、生物多様性の保全に強くコミットするとともに、生物多様性の課題に伴うリスクと機会の重要性を認識し、アクションの深化・強化を推進しています。既に社内でも「Green Company for Employees」プログラムを通じ、社員が使い捨てプラスチック使用削減に貢献するなど、環境保全への取り組みを進めています。
日本初開催となるボランティアウィークでは、NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラムのサポートのもと、5月20日、24日の2日間にわたり「荒川クリーンアッププロジェクト」が開催されました。
社員一人ひとりが実際に現状を見て環境問題について考え、環境保全意識を高めるほか、河川・海洋、その周辺環境の改善を行い、生態系を保全する活動です。気持ちの良い気候の中、社員とその家族約60名が参加し、荒川の河川敷に廃棄されているごみを拾う清掃活動を行いました。
1930年に人工的に掘られた放水路で、首都圏で多くの流域人口を抱える荒川は、人々の生活を支え、また多様な生き物を育む貴重な場所となっています。しかし、河川敷には多くのごみが集積し、放置されていました。ごみの影響により、その生態系にも悪影響を及ぼしていることが分かっています。
廃棄ごみを種類別に見ると、飲料ペットボトルが群を抜いて多く、次いで食品のポリ袋やプラスチック容器、飲料缶と続きます。その多くは日頃の生活から排出される容器や包装類です。タバコの吸い殻やレジ袋は低減して推移しており、社会情勢も反映しています※1。ごみは荒川上流側からの不法投棄や、河川敷のポイ捨てなど、さまざまな経路から流れ着き、東京湾へ、そして海へと流出します※1。
実際に河川敷に赴くと、ペットボトルといった海洋プラごみ、空き缶のほか、衣類やバック、靴といったものまで、多種多様なごみが目につき、ごみが散乱する中、またごみの中にまで生き物が生息している現状も垣間見られました。
これらのごみは、生き物や魚にからみつき傷つけたり、破片となったプラスチックごみが体内に取り込まれ食物連鎖に悪影響を及ぼしたり、多様な生き物、植物を育むすみかを毀損しています※1。生態系への影響については、さまざまな論文も発表されています。
ごみは刻々と劣化、細分化するため、早期回収をすることが重要です。BNPパリバの社員とその家族により2日間で回収されたごみは75袋(45L換算)にのぼり、重量にすると200kg以上になります。これらのごみは、国と自治体によって適切に処理されます。
海岸線の長さが世界第6位でもある日本※2が、海洋にしっかりと目を向けて取り組んでいくことが重要です。BNPパリバは金融機関として、ビジネスに加え生物多様性へのシナジーの重要性を認識しています。私たちは、環境・生物多様性の保全のため、また「持続可能な社会の創造に貢献する」というビジョンに即し、今後も歩みを進めていきます。
※1:荒川クリーンエイド2015調査結果より
※2:CIA World Factbook 2006年より
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